当落線上にいた投手では、田中がこの合宿で株を上げ、追加で呼ばれた岩田もキャンプからの高評価をこの1週間で不動のものとした。一方で、岸は昨年の日本シリーズの鮮烈さには程遠く、目立った実績がその1試合だけ、という声もあった。和田は内海との争いだったもようだが、和田の国際経験より内海の未知数な部分に期待した、ともみられる。
野手も甲乙付け難く、最後はコンディションを理由にするしかなかった。まず松中はアキレスけん痛で別メニューの調整が続き、これで「大義名分ができた」(関係者)。さらに捕手陣では、阿部、細川がともに昨季から右肩の故障を抱えていたが、打力で勝る阿部に復調のめどが立ったことで、人選が固まった。栗原は貴重な右の長距離砲だが、右ひじ手術明けで、小笠原、内川が守れる一塁以外は守れないこともマイナスに働いた。(スポニチ)
今季限りでボビー・バレンタイン監督(58)の退団が決まっているロッテは、石川晃副代表が2日、次期監督候補に西村徳文ヘッド兼外野守備走塁兼三塁ベースコーチ(49)、高橋慶彦打撃コーチ(51)をリストアップしていることを明かした。同副代表は、1軍の石垣島キャンプを視察し後任人事について言及。「西村ヘッドや高橋打撃コーチもいる。内部昇格の可能性だって当然ある」と明言。
−久々の日本復帰。
「一回り成長したところを見てほしい。新人のつもりでグラウンドを駆け回りたい。先発投手は7割ぐらい(顔触れが)変わっている。早めに対策はしていきたい」
−ロッテの印象は。
「2005年に優勝した時から、若くて勢いがあると感じていた」
−新たな本拠地となる千葉マリンスタジアムについては。
「ライナー性の打球が(特有の強風で)伸びる。僕はそういうタイプの打者なので楽しみ」
−メジャー経験をチームに還元するのも仕事。
「チームのためにプレーしてきた。それをロッテが買ってくれた。チームのため、を忘れずにやっていきたい」
−バレンタイン監督は最終年。
「いろいろなことを教わりたい」