上京して初めて都内に住んだ場所が西武池袋線と東武東上線どっちも使えるところで、定期は東上線のものを買いつつ、時々池袋線に乗って帰る生活をしていた。
池袋線の出口は、西武デパートにくっついてる南口と地上出口の二つしかないんだ、と思い込んでいたある日、地下への階段があることにようやく気付いた。いつも上り電車の後のほうに乗って池袋まで来ていたのだから、途中で階段があるのはわかってもいいはずなんだろうけど、浪人時代でもあったので、これは見えていながら見えていなかったとしか思えない。
で、この階段を下り、改札へ向かって歩いて右側に、大きな立ち食いスペースがある。
そばうどん、ラーメン、丼類、カレー、後そのほかにもなんかあったと思うが、いろいろそろっている。
これは知らなかったと立ち寄って、きしめんを選択すると、なんと汁が透明。この上にねぎととろろ昆布と鰹節がトッピングされたもので、当時うどんやきしめんといったものは汁が黒いのだ、つまりしょうゆ汁なんだということしか知らなかったものだから、非常におもしろくて、ついには定期を池袋線のものに替えて、よく食べて帰ったものである。
先日、石神井に所用で出かけた時に、帰り際立ち寄ってみると、西武の売店があった場所が本屋になっていたが、フードスペースはまだまだ健在であった。
ところで何の話をしようとしていたのかというと、マリーンズの次の外国人候補のこと。
西武池袋線で西武ドームまで通勤していた彼、サイン攻めに会わなければ電車好きらしいし。
ロッテ 西武退団ブラゼル獲りへ(スポニチ)
ズレータを解雇したチームは現時点で4番が不在。大砲補強を最優先に調査を進めており、今季27本塁打をマークしたブラゼルに白羽の矢を立てた。球団関係者は「長打力は大きな魅力。日本の野球に慣れているというのは大きい」と話した。バレンタイン監督はシーズン中から「外国人3人(ズレータ、オーティズ、ベニー)合わせても(計24本塁打)本塁打数がブラゼルに及ばない」と打力を評価していた。今季年俸は1億円と格安で、日本でのプレーを熱望していることから、早急に調査を進める。
ブラゼル、オープン戦でライオンズの試合を見に行ったときに見ました。この当時は非常に柔軟に投球に対応してうまく打つもんだと思っていましたが、シーズンに入ってからは成績は波打ってたような。
バファローズのコリンズ元監督がすべてを知っていたとかで、弱点を突かれ、なおかつ右よりの守備位置を取られ始めると、成績は落ち気味。夏以降に2軍の練習場で大きい当たりを連発してネットを修繕、「早く一軍に行ってくれ」なんて話も聞きました。
このニュース、マリーンズ3人外国人の本塁打数がブラゼルに及ばないとか、日本の野球に慣れているってのがツボなんでしょうけど、果たして2年目の覚醒があるのかどうか、内角高目の適応法を教えられるコーチができるかどうか、その辺にかかっているかもしれません。
何かあっても日本の電車はお気に入りっぽいし、ムサシウラワ!ってホームで叫ばずに目的地に通えそうな気もします。
3人の外国人の本塁打数より大松一人の本塁打数が多い、という結果になったらそれはそれで大松本格化がわかった一年ということで納得することにしましょう。
もっとも来年の話ですからね。
どこからか笑い声も聞こえます。
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