ロッテは7日、沖縄県名護市内のホテルで米大リーグ、フィリーズを自由契約になった井口資仁内野手と入団交渉を行い、最長で3年契約、総額6億円程度の条件を提示した。
井口は獲得を打診されている日米複数の球団からの条件が出そろっていないため態度は保留した。それでも、将来の監督候補であることも伝えられ「期待されているなと感じた。昨年(右肩を)けがしているのにそういうオファーをもらえるのはありがたかったし、誠意を感じた」と話した。
井口の自主トレーニング先にまで駆けつけて交渉したロッテの瀬戸山隆三球団社長は「前向きに好意的に話を聞いてくれた。(結論まで)そんなに時間はかからない気がする」と好感触を強調。井口は「必要としてくれる球団に行きたい。いつとは決めていないが、なるべく早く決めたい」と述べた。(金額は推定)
井口はダイエー時代に旧知の瀬戸山球団社長と石川球団副代表に「サプライズ」という直接交渉を受けた。しかも重光オーナー代行は同じ青学大出身だ。
前日(6日)には小林宏から「ぜひ来てください」と言われ、同社長からは西岡、今江らロッテ選手のラブコールも伝え聞いた。そして何より監督候補の指名。井口は結論は先送りしつつも「(優先するのが)米国とも考えていない。メジャーならトレード、リリースもある。この2年間は家族に迷惑を掛けたので何とか(1カ所で)落ち着いてできれば」とも。気持ちはロッテにグラリと傾いたか。
井口資仁内野手「最初に声を掛けてもらって、これからのビジョンも聞いた。いい条件を頂いた。(日米の)どちら(が優先)ということはない。子どもが英語中心で育っているので、それも考えないと」
ロッテ・瀬戸山隆三球団社長「(重光)オーナー代行の青学大の後輩でもあり、大変期待している。長くリーダーでやってもらいたい。監督を含めて指導者の資質も備えている」(スポーツ報知より引用)
ロッテの今江敏晃内野手(25)は5日、4700万円増の年俸1億2000万円で契約を更改した。昨季30セーブで抑えに定着した荻野忠寛投手(26)は2500万円増の年俸6000万円でサインし、ロッテは全選手が契約を終えた。今江は終盤、故障に泣いたが、チームトップの打率3割9厘など好成績を残した。8年目での大台突破に「子どものころからプロになって1億円稼ぐのが夢だった」と実感を込めた。(金額は推定)
球団フロントとの対立の末に今季限りでの退団が決まったロッテのボビー・バレンタイン監督(58)の後任に、OBの黒木知宏氏(35、野球解説者)が急浮上した。チームの大改革を掲げる球団では、2010年以降の監督人事に関しても若返りを図る方針で、ファンに根強い人気を誇る黒木氏の招へいを水面下で模索。今オフにも、69年に球団名がロッテに改称されて以降、史上最年少監督が誕生する可能性が出てきた。
球団創設40周年を迎えチーム改革を推し進めるロッテの次期監督候補にジョニーが浮上した。球団関係者は「黒木なら世代交代にふさわしい。知名度は抜群だし、今もファンから強く愛されている。候補の1人になる」と明かした。